7月、12月はJLPT試験の月!試験前に押さえておきたいポイントや生徒さんに伝えたいポイントを簡単にまとめました。まずはN5!!
日本語能力検定試験とは?
母語が日本語ではない方が、日本語の能力レベルを測るために受けることができる試験で、『語彙・文法』『読解』『聴解』の3セクションに分かれています。
レベルはN5~N1まであり、N5が一番易しく、N1が一番難しくなっています。
日本国籍であっても母語が日本語ではない方であれば誰でも受験資格があると公式サイトにも記載されています。
N5~N1のレベルについて
N5~N1の合格ライン
公式サイトに掲載されている各レベルの合格ラインは以下のとおりです。
出典 :日本語能力試験公式ウェブサイト( https://www.jlpt.jp/ )
現役日本語講師の私が感じるそれぞれのレベルの生徒の特徴
レベル | 生徒の特徴 |
N5 | かなり基本(”AはBです”等)なので教科書である程度勉強すれば8割は合格できる所感で、正直会話はほぼできなていないけどN5に合格したという人も見かける |
N4 | 受け身や使役、敬語など少し日本語の難しい部分を勉強するので簡単な日常会話はできるようになるが、まだ間違えることも多い |
N3 | さらに複雑な日常会話も出てくるが、N4が高得点で合格できた方であればN3はそこまで難しくなく、日常会話はほぼマスターできる |
N2 | レベルが一気に上がり、ビジネス日本語や書き言葉など会話ではあまり使わない表現や、日本人でも時々しか使わない表現も増える、N2に合格すれば基本的なコミュニケーションはどんな状況でも問題なくほぼできる |
N1 | 昔話に出てくる表現や日本人でも使ったことないという表現も多いので、N1に合格した生徒とはかなり深い話や難しいテーマでの会話ができる |
N5の試験攻略アドバイス(セクション別)
JLPTN5 文字・語彙・文法
文字(漢字)は暗記あるのみ。特にN5は常用漢字が多いので、中でも基礎的な漢字(数字や画数の少ないもの、日常的に使うもの)から徹底的に繰り返し練習していきましょう。
語彙は単語帳を買って覚えるまで繰り返す!語彙を覚えるのが苦手な生徒は、文を作りながら一緒に覚えるといいでしょう。語彙・読み方・意味・例文の表を作って、覚えられない単語を書き入れ、自分だけの単語帳を作るのがおすすめ!
文法は基本中の基本!文法の教科書を1冊最初から最後までまずやり切りましょう。そのあともう一周同じ教科書を同じように解くと、自分がまだわからない部分を確認し覚える確率を上げることができます。おすすめは3周×別の種類の教科書3冊くらいをやり切ることです。
文法で自分で分りきれないものがある場合は、オンラインレッスンなどでネイティブの先生に使い方や意味を確認すしましょう。
JLPTN5 読解
疑問詞(いつ・誰・どこ・何 etc…)と一番〜なのは をしっかり理解する!
N5の読解は文を読んで質問に答える方式や絵や表を見て答える方式があります。
どの質問にも、疑問詞があることが多いので疑問詞が理解できていれば、誰⇨人を探す、どこ⇨場所を探す、いつ⇨時間を探すなど、答えられる確率が高くなります。
そしてもう一つが、一番〜なのは?の質問です。この質問は色々な情報がある中で最も〜かを探す問題で、難しい場合はそれぞれの情報をメモして整理するのがおすすめです。
JLPTN5 聴解
聴解は絵を見ながら答える問題と、短い文を聞いてそれに対する正しい応答を答える問題があります。問題1〜3は大体絵や図がありますが、問題4は絵がないことが多いです。
1〜3は最初に質問が聞けるので、これも質問の内容(特に疑問詞)をチェックしメモしておきましょう。その後会話文や長い文がある場合でも、自分が答える内容が明確に理解できていなければ答えるのが難しいです。そして、必ず聞こえた単語や内容をメモすることも大切です。誰がするのか?何をするのか?いつするのか?小さな情報でもメモをしましょう。
問題4は短い文に対する一番いい応答を選ぶ問題ですが、これは『これ、どうぞ』、『ありがとうございます』のような一般常識問題になるので、N5のこの問題はある程度N5をしっかり勉強していれば聴解の中でも点が取りやすいです。
N5おすすめの教科書・問題集
文字・語彙・文法
▼文字・語彙をしっかり確認したい人向け
▼文法を分かりやすく覚えたい人向け
▼語彙を集中的に特訓したい人向け
▼問題集で読解や聴解の数をこなしたい人向け
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