今日は24歳でアパレルブランドWATICを立ち上げた時の話をするよ。初心者でもできた!お金のこと、服作りのこと、起業のこと、私が当時知りたかった情報を全てここにまとめます。
ブランドを立ち上げたいと思ったきっかけ
私はカナダへの留学経験から、日本のことが大好きなのに日本になかなか来れない海外の方がたくさんいることや、日本人なのにどこか日本人であることに自信がない人がいることに気づきました。カナダの大学でファッションビジネスを専攻していたこともあって、服を通して日本の誇れる文化を世界に発信できる人になりたいと思ったのがきっかけです。
でも当時22歳の私は、ファッション業界へのコネがあったわけでもなく、自分で服作りができるほどの技術もありませんでした。(ファッションビジネスという専攻は服の生産ではなくマーケティング重視の学科だったからです。)
まず最初にぶち当たった壁
私は既存ボディにプリントや刺繍を施すというものではなく0から服を作りたいと思っていたので、ブランドを立ち上げようと思ったはいいものの、
ーーー 何からしていいか分からない!
おそらく、最初にブランド起業を志した方が最初にぶち当たる壁はきっとこれですよね。
調べても、大量生産でしか工場には依頼できない、大量生産には膨大な資金が必要、大量生産しても在庫を管理できる場所がない、集客の仕方もわからない、個人でブランドを立ち上げるって無理なんだ…。
多くの方がこのような理由でつまづいてしまうのではないでしょうか。
でも私はこう考えました。
少量で生産することさえできれば個人でもアパレルブランドはできるんだ!じゃあその方法を必死で見つけてみよう!!
難しいことや実現できる可能性が低いことが目の前にある時、できない理由がわかっているのであれば、できる理由も明確なはずです。できないというネガティブな現実だけに目を向けてしまうと諦めるしか結果はありませんが、できるという小さな可能性に目を向けてみると、一つずつやるべきことが見えてきます。
この時点で、ブランドを立ち上げるというやや抽象的な目標から、少量生産できる道を探すという具体的な目標に切り替わりました。一歩前進ですね。
ちなみにもし既存ボディに自分のデザインをプリントや刺繍したいと思っているのであれば、それは今の時代色々なプラットフォームで簡単にできますので調べてみてくださいね!
ブランド立ち上げのためにした5つのこと
①最低限の資金集め
まずはこれです。
いくら少量生産とはいえ、1万円でオリジナルブランドは立ち上げれません。
資金を集めるために、実は日本に帰国してからWEBマーケティングの会社に就職し、2年間貯金と起業準備に勤しんでいました。何かをやりたいと思った時、衝動的に行動することと同時に、長期的に物事を考えることも大切だと思っています。私がやりたかったことは一時的に流行るブランドを作ることではなく、長期的に世界中で愛されるブランドを作ること。目先のものだけを見ていては実現できません。
ということで、私はこの2年間で150万円ほど軍資金を貯め、そこから100万円程度を最初の生産やブランド準備に使用しました。
これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、学生のアルバイトでも貯金ができる金額だと私は思います。
東京で一人暮らしをしながらなので、正直生活は節約オンパレードでしたが、でも目標のためなら辛いことではありませんでした!
何に使ったかの内訳は今度別の記事で紹介しますね。
②戦えるブランドのコンセプトを考える
今は、安くてかわいい服が溢れている時代です。例えばユニクロやGUのようなシンプルな汎用性の高い服でオリジナルブランドを作ろうと思っても強豪が多すぎるため、これからの時代はブランドストーリーがとても重要だと考えます。
しっかりと、『このブランドから買う理由』をお客さんに見つけてもらうために、コンセプトを考えました。
③どんな服を作るか、製造方法はどうするか考える
一番皆さんが気になるのはここかなと思います。
私は最初、10パターンくらいの商品を作ろうと考えました。ただただ10パターン全ての商品を0から作るのはコストが高すぎるので、30〜40%は仕入れ(仕入れはネットで、コンセプトに合うものを)、そして0から作る服を60~70%くらい。
メインで販売したいと思っていたシャツに関しては、ネットで本気で探し(1日3時間くらいを1ヶ月くらい続け)小ロットでOEM生産してくれそうな代理店(工場)を見つけました。色んなところへ電話もかけたし、可能性がありそうだったら実際に足を運んだりもしました。門前払いも食らったし、若者には無理だと馬鹿にされたりもしましたがそんなことでは諦めません。もしここで諦めてしまうのであれば、正直ブランド立ち上げは無理だと思います。そんなに全てが簡単にいくほど甘い世界ではないので、根気強く自分に合った取引先を見つけれるようにがんばりましょう。
私が最終的にお願いした場所は、普段は受けていないけど私の話を聞いて条件付きで受け入れてくださり、今でもお付き合いが続いています。
あとは、部分的に和柄のハギレを使用したい服などは工場では生産が難しいので、私はnutteを使用しました。nutteは、ブランドやアイディアを形にしたい人が試験を通った職人さんたちに服作りを依頼できるマッチングプラットフォームです。多めのロットでの依頼や継続的な依頼だと単価を抑えることができます。
最初は、ブランドを立ち上げる=工場で生産しなきゃいけない!と思っていましたが、これはただの固定概念で、工場である必要はないということに気づきました。クオリティが保たれていれば工場で作っても職人さんが個人で作っても商品として同じであるということです。
またもちろん、商品タグや洗濯表示タグの準備も必要です。これに関してはタグを作ったり取り付けたりしてくれる専門業者があるので、別で記事にしようと思います。
④アイディアを形にする
いくらいいアイディアが頭に浮かんでいても、頭の中にあるうちは何もないのと一緒です。まずは不完全でもいいから形にします。
私は自分で服のデザインを書いていますが、正直他人に見せれるものではありません(笑)最低限のイメージだけデザインを絵で書き、あとは参考画像や文章・言葉で工場の方や職人さんに伝えます。
ここも私は固定概念を持っていたんですが、服を生産する=デザインを自分でしっかり絵で描けなければならない と思っている方、多いのではないでしょうか。もちろん、服飾学校に通っていた方などはそういう技術があると思いますし、大手のファッションブランドのやり方はそうかもしれません。でも個人でやるのであれば、最終的に商品を形にすることができれば、その過程のやり方は個人に合ったものに変えてもいいと私は思います。
⑤販売方法を決める
①〜④までをすることができたら、あとは販売方法を決めるだけです。
オンラインで販売するなら、オンラインプラットフォームに登録するか、ポップアップなどを開催して販売したい場合はその会場を探すなど、目的によって異なります。
私は海外のお客様も視野に入れているので、基本的にはオンラインで販売していて、プラットフォームはSTORESを使っています。以下にバナーリンクを貼っておきますので、気になる方はぜひサイトを見てみてください。
初期費用は0円ですし、売り上げが上がった時だけその金額に応じてパーセンテージで手数料が引かれるシステムです。また0円の無料プランから月々数千円のスタンダードプランに変更も可能で、デザインのバリエーションやその他拡張機能がたくさん使えるというメリットもあります。最初は0円で初めて、売り上げが上がったらスタンダードプランに変更するというのも良さそうです。
ちなみにスタンダードプランの料金はこんな感じです。
この割引はクレジットカード払いの時のみ適用されるみたいなのでご注意ください。
初心者でもブランドを立ち上げるためには
”ブランドを立ち上げたい”
こう思った時に、気持ちだけ先走って上手くいくイメージをしすぎてしまうことがあるかもしれません。自分の夢を形にしたいと思うとワクワクしますよね。でも、現実は泥臭い仕事をたくさんしなければいけないし、なかなか思うようにいかないことなんてたくさんあります。
うまくいかないという壁に当たった時、そこで諦めるか、諦めずに他の道を探すかはあなた次第だと思います。
私もまだまだこれからですので、一緒に頑張りましょう。何か気になることがある方はインスタのDMでもこのHPのお問い合わせからでもぜひご連絡ください。
YOUTUBEで立ち上げQ&Aについて詳しく答えてる動画もあるので是非ご覧ください。
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