目的・目標を表す『ために』と『ように』
日本に留学できるように、日本語を勉強しています。
目的や目標を表す『ために』と『ように』ですが、何が違うか分からない、使い分けが難しいと感じている人が多いのではないでしょうか。
まず初めに、文の作り方はどちらも同じで、『〜(目的・目標)ために・ように、…(動作)。』という形の文になります。例えば上の1文目であれば、日本に留学する=目的、日本語を勉強する=動作 ということです。
では、どんなときに『ために』を使い、どんなときに『ように』を使うのか、解説していきます。
『ために』の意味と使い方
・動詞の場合は、意志動詞(自分の意志でする動作(食べる、見る、行くなど))につながる
・目的と動作の主語が同じ
【接続】名詞・動詞
ためにの接続は基本的に以下の2つです。
②動詞+ために
【動詞の種類】意志動詞
意志動詞とは、自分の意志でする動作のことです。例えば、『食べる』は、自分が食べようと思って食べるものであり、食べ物が勝手に口に入ってくることはありません。ためには基本的に意志動詞と繋がるので、自分の気持ちがより強く表現されている感じがあります。
【文の主語】目的と動作の主語が同じ
最初にも言った通り、この表現を使う文の作り方は、『〜(目的・目標)ために、…(動作)。』です。例えば上の例文の場合、留学する(目的)人も、日本語を勉強する(動作)人も、どちらも同じということになります。ためにを使う文では、ここも大事なポイントです。
『ように』の意味と使い方
・無意志動詞(自分の意志ではない動作(聞こえる・治るなど))・ない形・可能形につながる
・目的と動作の主語は同じじゃなくてもいい
【接続】動詞のみ
ためには名詞とも接続できますが、ようには動詞とだけ接続します。
【動詞の種類】無意志動詞・ない形・可能形
無意志動詞とは、自分の意志ではない動作のことです。例えば、聞こえる・治るなどは、自分の意志ではどうしようもありません。(無意志動詞は自動詞に多いです。)
ない形の場合は『ように』を使います。忘れないように、起こさないように、などその状況を避けたいというときには『ように』です。
可能形の場合も『ように』を使います。話せるように、合格できるように、などです。
試験に合格できるように、勉強しています。
【文の主語】目的と動作の主語は同じじゃなくてもいい
『ために』と『ように』の違いまとめ
分かりやすいように、意味と使い方の違いを表にまとめました。
ために | ように | |
接続 | 名詞+の+ために 動詞+ために |
動詞+ために |
動詞と接続するときの 動詞の種類 |
意志動詞(普通形) | 無意志動詞(普通形) 動詞ない形 動詞可能形 |
目的と動作の主語 | 同じ | 同じ・違うどちらもOK |
ニュアンス | 目的への気持ちが強い | 祈っているような気持ち |
いかがでしたか?ために・ようには会話でも試験でもよく使います。分からない時はそのままにせず、分かるまで何度も繰り返し練習しましょう。もし質問があればコメントや質問ページから聞いてくださいね!!
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