日本語形容詞の使い方を分かりやすく説明

MAYU

この記事では日本語の形容詞について説明するよ。形容詞がわかると、自分の気持ちやものの説明をもっと色々な言葉で表現できるようになるので、日本語が上手になりたい人は必見です！

日本語形容詞はいつ使う？
日本語形容詞の種類は２つ
1. い形容詞
2. な形容詞
形容詞の使い方・文の作り方
1. 形容詞＋名詞＋です
2. 形容詞＋です
文の中で形容詞を2つ以上言いたいとき、次の文に繋げたいとき
【上級者編】形容詞＋動詞の時は？
形容詞の練習方法
日本人がよく使う形容詞（シチュエーション別）
1. ご飯を食べるときや食べ物の形容詞
2. 人の性格や見た目の形容詞

日本語形容詞はいつ使う？

形容詞は、もの・人・場所の状態の説明に使うことができるとても便利な言葉です。

もの・人・場所の説明なので、基本的に名詞と一緒に使うのが形容詞です。ご飯を食べたとき、何かを見たとき、感じたとき、誰かに説明したいときなど、本当に色々なシチュエーションで使うことができます。

日本語形容詞の種類は２つ

形容詞には２種類がありますが、この２つはただ形が違うだけです。そのため変化の形は違いますが、何かルールや意味があって違うというわけではないので、あまり深く考えずに２種類あるということを受け入れ覚えましょう。

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い形容詞の変化とな形容詞の変化を混ぜて覚えてしまう人も多いので、間違えないように注意しましょう！

い形容詞

ひとつ目は『い形容詞』です。い形容詞は言葉の最後が”〜い”で終わり、それぞれの変化は以下のようになります。

	現在	過去	否定	過去の否定
変化	〜い	〜い＋かった	〜い＋くない	〜い＋くなかった
例	美味しい	美味しかった	美味しくない	美味しくなかった

【よく使うい形容詞】美味しい、かわいい、楽しい、嬉しい、悲しい、優しい、暑い、寒い、面白い、高い、低い、大きい、小さい　など

な形容詞

ふたつ目は『な形容詞』です。な形容詞は言葉の最後が”〜な・だ”で終わり、それぞれの変化は以下のようになります。

	現在	過去	否定	過去の否定
変化	〜な・だ	〜な＋だった	〜な＋ではないじゃない	〜な＋ではなかったじゃなかった
例	きれいな・きれいだ	きれいだった	きれいではないきれいじゃない	きれいではなかったきれいじゃなかった

現在形の”〜な・だ”が２種類ある理由は次で説明します。否定の”では・じゃ”の違いは、”では”の方がより丁寧な言い方で、”じゃ”を使うと少しカジュアルな言い方です。

【よく使うな形容詞】きれいな、有名な、静かな、元気な、にぎやかな、おしゃれな、便利な、親切な、暇な、失礼な　など

形容詞の使い方・文の作り方

最初にも言ったとおり形容詞は名詞の説明に使いますが、形容詞を文で使うときには以下の２つの方法があります。

① これは、形容詞＋名詞＋です。
② この〇〇は、形容詞＋です。

それぞれの使い方を解説します。

形容詞＋名詞＋です

これは、美味しい寿司です。
あの人は、有名な日本人です。

この場合、名詞の『寿司』や『日本人』の前に、どんなものかを説明する形容詞『美味しい』や『有名な』があります。主語は指示語（これ）で、文の後ろで名詞を言っていますね。このように名詞の前に置いて名詞を説明することができるのが１つ目のパターンです。

【N5文法】名詞の説明（形容詞＋名詞 / 名詞＋の＋名詞）

N5文法名詞の説明（形容詞＋名詞 / 名詞＋の＋名詞）意味どんな人か、どんなものかなど、何か...

形容詞＋です

この寿司は、美味しいです。
あの日本人は、有名です。

この場合、主語に明確な名詞『寿司』や『日本人』があるので、文の後ろはもう一度言う必要はありません。なので文の後ろでは形容詞だけを言います。

この時ポイントなのが、な形容詞。な形容詞は名詞の前に言うときには『〜な』の形ですが、形容詞だけで言うときは『〜だ・です』の形になります。

文の中で形容詞を2つ以上言いたいとき、次の文に繋げたいとき

あの人は、【かわいい・やさしい・おもしろい】です。

このように１つの文で、２つ以上の形容詞を使いたい時があると思います。このような時は、また形容詞の形を変化させる必要があります。

い形容詞	〜い⇨〜くて
な形容詞	〜な⇨〜で

なので最初の単語を繋げて文にしてみると、以下のようになります。

あの人は、かわいくて、やさしくて、おもしろいです。

い形容詞とな形容詞を１つの文で一緒に使うこともできます。
例）あの人は可愛くて、元気で、優しくて、おしゃれで、面白いです。

【上級者編】形容詞＋動詞の時は？

授業中は静かに話してください。
Please talk quietly during the class.

日本語がある程度上達してくると、あれ？動詞の前に形容詞のような言葉を使いたいなと思う時がくると思います。形容詞はそのままの形だと基本的に名詞と一緒に使いますが、実は動詞と一緒に使うこともできるんです。ただそのような場合、また形容詞の形を変化させる必要があります。（英語では副詞のような扱いですが、日本語では形容詞の連用形と言います）

い形容詞＋動詞	〜い⇨〜く
な形容詞＋動詞	〜な⇨〜に

形容詞の練習方法

形容詞は色々なものを説明できて本当に便利です。知っていれば知っているほど色々な表現をすることができ、日本語も上手に聞こえます。

思いつく形容詞をいくつか出して、その形容詞を使って例文を作るのが一番おすすめの練習方法です。（自分の生活で使えるように、自分の生活のシチュエーションで練習するといいです。）

もし作った例文をチェックして欲しい時は、ぜひ私のレッスンを予約してください！一緒に確認しましょう！！

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日本人がよく使う形容詞（シチュエーション別）

ご飯を食べるときや食べ物の形容詞

形容詞	意味	例文
美味しい	delicious	ここの寿司は、本当に美味しい。
優しい（味、食感）	mild	味噌汁はいつも優しい味がする。（mild のような意味）
柔らかい（食感）	soft	日本に行ったら、柔らかい和牛が食べたい。
香ばしい（匂い、香り）	roasted	歩いていると、あのお店から香ばしい香りがした。
甘い・しょっぱい・辛い・酸っぱい（味） ※甘いともう1つを組み合わせることも多いです。例えば、『甘じょっぱい』『甘辛い』など。	sweet, salty, spicy, sour	最近空港で、甘じょっぱいお菓子をよく見る。
上品な（味）	elegant	ここの料理は、とても上品な味がする。
新鮮な	fresh	北海道の海鮮は、新鮮で美味しい。
なめらかな（食感）	smooth	日本ではなめらかなプリンが大人気だ。

人の性格や見た目の形容詞

形容詞	意味	例文
優しい	nice	あの人はいつもみんなに優しい。
親切な	kind	旅行中困っていたら、親切な日本人が助けてくれた。
賢い	smart	私の友達はとても賢い生き方をしている。
有名な	famous	有名なアメリカ人のYoutuberと握手をした。
大人っぽい	mature	彼女は同い年なのにすごく大人っぽい。
静かな	quiet	私の彼はいつも静かだが、両親の前ではよく喋る。
おもしろい	funny, interesting	彼は私が出会った中で一番面白い人だ。
礼儀正しい	polite	日本人は礼儀正しいと言う人が多い。
おしゃれな	fashionable	付き合うならおしゃれな人がいい。
失礼な	rude	会社に結婚や年齢について聞いてくる失礼な人がいる。
うるさい	noisy	あの子が飲み会ですごくうるさかった子だ。
社交的な	sociable, outgoing	社交的な人に憧れるが、難しい。
繊細な	sensitive	私の姉は繊細な人だから、話すときは言葉に気をつけるようにしている。
楽観的な	optimistic	楽観的な性格なので、あまり悩むことがない。
謙虚な	humble	日本人は謙虚だと思う。