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日常会話でよく使う『受け身』の分かりやすい勉強方法と教え方【日本語学習者・講師向け】

受け身 日常会話
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MAYU
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こんにちは、オンライン日本語講師のまゆです。この記事では日本語ではとても大事な文法、『受け身』を解説します。受け身は日本語では日常的にたくさん使われる文法ですので、理解するだけじゃなく使えるようになるまでしっかり勉強しましょう!

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受け身を勉強する際に押さえておく大切なポイント

日本語を勉強している皆さん、受け身をしっかり理解できない、または理解しているけど会話でうまく使えないと思ったことはありませんか? また日本語講師の皆さんは、生徒さんに『受け身』を説明する際に困ったことや授業を作る過程でどのように教えるのがいいのか悩んだことはありませんか?

勉強する前に受身文とは何か、一度一緒に考えてみましょう。

 

英語の受け身と日本語の受け身は違う!?

受け身

私はカナダの大学に通っていたので英語もある程度は理解しておりますが、実は英語の受け身よりも日本語の受け身の方が難しいのではないかと思うことがあります。なぜなら、英語では文法として受け身は存在しますが、実際の会話で受け身を使うことはそんなに多くないからです。

例えば英語で、第2グループの動詞の『食べる』を使い文章を作ってみます。

【普通文】He ate my cake.
【受身文】My cake was eaten by him.

となりますが、英語の実際の会話では普通文を使うことが多いです。受身文は文法としては存在しているものの会話で頻繁に使うことは少なく、英語は動作を行なった人が文の主語に変わることが多いので、なんだか少し遠回しな言い方に聞こえます。

では次に日本語で、同じ内容の文を作ってみましょう。

【普通文】彼は私のケーキを食べました。
【受身文】私は彼にケーキを食べられました。

日本語では、話し手やストーリーの主人公を軸に話すことが多いので、自分の話をしているときに”彼”が主語になると、意味は理解できますが少し不自然に聞こえる時があります。

このように英語と日本語ではそもそもの文章の作り方、考え方が違うので、英語の受け身を例に日本語の受け身を説明しようとしたりすると、受け身を日常的な会話で頻繁に使う感覚がない英語圏の生徒さんには『?』という顔をされる時があります。日本語を勉強している方も、日本語はストーリーの主人公を主語にすることが多いということを覚えておきましょう。

 

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受け身の勉強①:受け身動詞を覚える

受け身の文法で使う形の動詞を受け身動詞といいます。

①動詞の第一グループ(主に~uで終わる動詞=聞く、頼む、書くなど)

⇨  ~a + れる

例)選ぶ⇨選ばれる
・待つ⇨
・呼ぶ⇨
・落とす⇨

 

②動詞の第二グループ(主に〜るで終わる動詞=食べる、捨てるなど)

⇨ 〜+られる

例)褒める⇨
・着る⇨
・片付ける
・間違える⇨

 

③動詞の第三グループ(する、くる)

⇨ される、こられる

第三グループはこの2つだけなので、覚えましょう!

 

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受け身の勉強②:人の受け身

会話する人

受け身には2種類あり、1つ目は人の受け身です。

【人】は【人】に~(ら)れます

【普通文】 は 私 を 褒めます。
【受身文】私 は 母 に 褒められます。

人の受け身はこのような文になります。主語が動作を受けた人になり、助詞も変化します。受身文の『に』は、『by』の意味があります。

ー 練習問題 ー

  • おばあちゃんは私に言います。 ⇨
  • 彼女は僕を映画に誘います。 ⇨
  • 田中くんは佐藤さんを騙します。 ⇨
  • あの生徒は先生を呼びました。 ⇨

 

【人】は【人】に…を~(ら)れます

【普通文】老人 は 私 に  を 聞きます
【受身文】私 は 老人 に 道 を 聞かれます。

このように目的語がある場合もあり、その場合もこのように主語が動作を受けた人に変化しますが、助詞の変化は基本的にありません。

ー 練習問題 ー
  • 妻は僕に家事を頼みます。 ⇨
  • 社長は私に仕事をお願いします。 ⇨
  • 生徒は先生に問題の答え方を質問します。 ⇨
  • 彼は彼女に「新しい髪が似合ってる」と言いました。 ⇨

 

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受け身の勉強③モノやことの受け身

人だけでなく、物や出来事にも受け身を使うことがあります。

【物/こと】が~(ら)れます

【受身文】 1958年に 東京タワー が 建てられました。

このように建物ができたときやイベントが行われたときなどに使います。この場合、”誰が”は重要じゃない(または多くて明確でない)ので、言わなくていいことが多いです。

ー 練習問題 ー
  • 2021年・東京オリンピック・行います
  • 628年・浅草寺・建てます
  • 1971年・カップ麺・発明します
  • 1958年・回転寿司・作ります

 

”誰が”を言いたいときは、その人物を主語にして、『〇〇が、1958年に東京タワーを建てました。』という普通文になります。

 

【物/こと】は~(ら)れ(てい)ます

【受身文①】 日本酒 は 米 から 作られています。
【受身文②】 英語 は 世界中の国 で 話されています。

このように何かの材料を言ったり、当たり前に行われている事実を言ったりするときにも使います。材料の場合は『から・で』を使い、事実を言う場合は『で・に』を使うことが多いです。

ー 練習問題 ー
  • たくさんの人が日本の車を使っています。
  • 世界中の人が寿司を食べています。
  • いろいろな国の言葉にアニメを翻訳しています。
  • 豆でコーヒーを作っています。
  • この材料でケーキを作りました。
  • 世界中の人がBTSを歌っています。

 

MAYU
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どうでしたか?受け身は難しいですが、日本語の使い方を理解すれば便利ですし、日常でもよく使うことができます。もし分からないことや質問があれば、コメントや質問のページから聞いてくださいね♩

 

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